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Lazuli

らずり

「ふしぎな国道」を読んだ

本屋を散策してて見つけた。国道マニアの著者が国道について語る本。

へんてこな国道

階段国道は、青森県の龍飛崎の突端にある。階段の上には「津軽海峡冬景色」の歌碑が建ち、ボタンを押すと大音量でこの歌が、なぜか2番から流れる。

この部分を立ち読みして面白そうで買った。
国道というと道路がきれいに整備されていて、車もぴゅんぴゅん飛ばしていくような道路をイメージする。しかし中にはへんてこな国道も多数存在していて、自動車が走行するためにある道路のはずなのに階段やエレベータの中が国道指定されていたり、海の上さえも国道として定められていたりする。最初の章はそんなへんてこな国道を紹介している。

酷道

マニアの間では国道らしからぬひどい国道のことを酷道と揶揄して呼ぶらしい。ガードレールもないような山奥であったり、山の水が道路を横断していたりとまあひどい国道が結構な数あるそうだ。そういう道も紹介されている。

歴史

国道は一号からいったい何号まであるのか、欠番はないのか、あるとしたらなぜなのか。国道というものが制定されていくまでの歴史も解説されている。この本を読んで知ったが、国道と言いつつ基本的に道を管理しているのは国ではないそうだ。国が管理しているのは重要な国道いくつかでその他の国道は県や政令指定都市が管理しているらしい。ただ管理する代わりなのかは分からないが国から補助金は出ている。地方分権ってことなのかな。
道の成り立ちが過去を遡る形で書かれていて一番面白い部分だった。

道路標識

国道好きな人は道路標識も好きらしく、熱く語っている。ちなみに道路標識はその形から俗語でおにぎりと呼ばれているらしい。ウィキにも載っていた。
道路標識も国道の管理と同じくそれぞれの自治体によって管理されている。そのため地方によって独特の道路標識がある。奈良であれば鹿注意など。珍しい道路標識が紹介されていて面白い。

国道の有り難みを知る旅

終わりがけに書いてある。旅行をするのに敢えて国道を使わずに行き、国道の有り難みを実感するレポート。なんて阿呆な試みなのか。ここらへんもこのルートだとこの国道にぶつかるから駄目で、一見不可能そうなこちらのルートから行くと実は行けるとか語っていてこのへんはまあ付いていけない話であった。楽しそうなのは分かる。マニアというのは変な人種だ。

まとめ

国道趣味というのは昔からあったようでマニアが各々に国道を探検して個人的にほくそ笑む趣味であったようだ。しかし本を読んでいると、これもネットの普及で個人で楽しんでいた趣味が公共的な場で公開されるにあたり趣味としての発展を大いに加速させたんだと感じた。遠すぎて訪れられなかった国道や不思議な道路標識などネットを介して知ることで活性化した趣味となっている。歴史的な文献も少なく研究対象として見られることもないため鉄道系と比べるとニッチな趣味であるのは事実だが。
地図や標識の見方が変わりそうで面白い本だった。